allergy-daysアレルギー・デイズ
〜小麦&卵&乳製品アレルギーの息子を育てる
アラフォーワーママ奮闘記〜

子供が産まれてから毎日一緒だった産休・育休期間にも終わりが見えてきて、ついに職場復帰を考えるとき、あれこれ不安になることは多いですよね。
食物アレルギーを持っている子供を育てる親なら尚更、気になることは多いと思います。この記事では、アレルギーっ子を保育園に預けて職場復帰する前に知っておきたいことをまとめました。

(さらに…)

食物アレルギーを持っている子供は、保育園でどんな食事をどうやってとっているの?

ここでは、小麦・卵・乳製品にアレルギーがある私の子供(3歳)が、保育園でどのような給食・おやつをどうやって食べているのか、また、保育園の先生と保護者である私とのやりとりはどんなことがあるのかをご紹介します。

園での食事の方針(世田谷区立保育園)

息子が通っている世田谷区立保育園では、

  • 1ヶ月分の献立をもとに毎月「アレルギー面談」を実施し、対応を確認する
  • 対応食は保育園全体で1種類
  • 毎日の食事は調理師さんと担任の先生で相互に確認
  • 「自分の分」と「お友達の分」の区別がつくようになるまでは別テーブルで食事

という対応をとってくださっています。

ひとつずつ説明していきますね。

毎月「アレルギー面談」を実施

保育園では毎日11時すぎに食べる「昼食」と15時すぎに食べる「おやつ」が提供されます。

それぞれ1ヶ月分をまとめた献立表があり、その内容を毎月「アレルギー面談」という名前で確認しています。

アレルギー面談は

  • 園長先生または副園長先生
  • クラスの担任の先生
  • 栄養士の先生
  • 保護者

の4名で行います。(最初のうちはそこに看護師の先生も加わってくれていました)

栄養士の先生が、1日ずつその日のメニューを読み上げ、それぞれ「同じものを食べる」のか、「対応食を食べる」のかを説明、対応食の場合は「代わりに何を食べるのか」を説明してくれます。

アレルギー対応食は園で1種類

園長先生から説明されたときは少しわかりづらかったのですが、要は↓こーゆーことなんだなと理解しています。

例えば、同じ園に、卵にアレルギーがあるAちゃんと乳製品にアレルギーがあるBちゃんが通っているとします。

ある日のメニューにチーズオムレツがあった場合、Aちゃん(卵アレ)とBちゃん(乳アレ)が食べられないので、園としての対応食は「豚の塩焼き」の1種類で、AちゃんとBちゃんは二人とも豚の塩焼きを食べます。

Bちゃん(乳アレ)は卵は食べられるので「チーズだけ抜いたオムレツ」でもいいのですが、それだとAちゃんには別の対応食を準備しないといけないので、そういった対応はできないよ、ということですね。

ちなみにこの日小麦にアレルギーがあるCちゃんはチーズオムレツを食べます。

調理さんと担任が毎日相互確認

毎日の食事は、保育園の中で調理してくれています。

息子の分は、息子の名前がテプラで貼り付けてあるお盆に乗せて、提供されています。普通のお盆に「◯◯◯◯(息子のフルネーム)」「小麦 除去」「卵 除去」「乳製品 除去」とカラフルなテプラが貼られており、大人が見れば一目瞭然な状態。

毎日、担任の先生がアレルギー面談で確認した献立表を持参して調理室の前で「◯◯くん、牛乳は麦茶で対応です。かきたま汁は卵除去です、他はみんなと一緒です」と相互確認をしてくれているそうです。

3歳になった今は、自分も一緒に調理室の前についていって「◯◯(名前)です!」と言って自分の分を受け取りに行くのを手伝って(?)いるそうです。

家でも遊びながら「むぎちゃでたいおうでーす」と言っていて、先生が日々しっかりと確認してくださっているんだなと感じます。(アリガタイ!)

「自分の分」と「お友達の分」の区別がつくまでは別テーブル

配膳までは厳密に管理してくれたとして、食べるときにはどうなるの?っていうのがこの内容。

クラスのみんなで一緒に「いただきます!」のとき、アレルギーのないお友達は、一つのテーブルを4人で囲むかたちで席につきます。

一方うちの子供は、少し離れたところで一つのテーブルを独占!

自分の分とお友達の分が理解できるまでは、お友達のお皿に手を伸ばしてしまったり、お友達から「どうぞ」されてしまったりするのを防ぐために別のテーブルで食事です。

少し寂しそうだなと思わないこともないですが、ここは安全のため。

まぁゆうても本人は、食事介助の先生を独り占めできてまんざらでもない様子だったりします。笑

気になることはとことん聞く!

食事の様子などは、保育参観の日に見せていただけました。1歳児クラスの時は少し離れた位置に一人ぽつんという感じで食べていた息子ですが、2歳児クラスの現在は4にんがけのお友達のテーブルの横に少し小さめな専用テーブルをつけてもらい、楽しそうに一緒に食べていました。

担任の先生は、「保育参観に設定していなくても、見たい日に言ってくれればいつでも来ていただいて大丈夫ですよ〜^^」と言ってくださいます。

夕方迎えに行く時にも、食事の際にちょっとした変化があった際には細かく教えてくださいます。「今日はみかんを食べ終わった後で少し口の周りが赤くなっていました。10分くらいですぐ赤みがひいたので大丈夫だと思いますが、様子を見てください」など。

預け出した頃は心配なことも多かったですが、細やかな情報交換をしていただき、今では先生を信頼しています!

毎月のアレルギー面談で定期的に園長先生や栄養士の先生とも会話をする機会があるのもありがたいなと思っています。みなさんかなりしっかりと子供のことを見てくれていて、「おやつは蒸しパンよりもおにぎりの方が好きですかね?おにぎりの方が食べっぷりがいいので今月はおにぎり多めにしました!」などというプチカスタマイズまでしてもらっている息子。笑

保育園の食事、心配なこともあると思いますが、気になることは気軽に相談してみてください。きっと快くお答えいただけると思います!!

食物アレルギーを持っている子供を保育園に入園させたい!でも不安・・・。保育園はどんな対応をしてくれるんだろう??私も入園させる前はそんな気持ちでいっぱいでいろんなサイトを検索しました。

小麦・卵・乳製品にアレルギーがある子供を保育園に入れるにあたっての流れをご紹介したいと思います。

うちの子供は、離乳食の段階で小麦・卵・乳製品にアレルギーがあることが発覚しました。

母親である私は1歳の4月入園で仕事復帰をしたく、保育園に入れようとは思うものの、保育園での食事にはとても不安がありました。ここでは私が子供を保育園に入れる際に気にしたポイントと、実際に保育園の先生とどのようなやりとりをしたのかをまとめます。

入園が決まった!入園説明会とは別に個別面談がある

申し込みの資料には「食物アレルギー(小麦・乳製品・卵)あり」という記載のみ、もちろん見逃されるなんてことはないだろうけど、どんな対応をしてくれるんだろう・・・??と不安だらけでした。

アレルギー有無に関わらず、全員が入園前の個別面談を受けます。だいたい1時間程度だったと記憶しています。

園長先生と、私と、夫、それから息子で保育園へ伺い、事務所で話をすることに。

 

看護師の先生が同席することも

看護師が常駐する園とそうでない園の違い

息子が入園する保育園は0歳児からの保育をおこなっている園のため、保育士さんとは別に看護師さんが常駐しています。実はココもこの園に入園を決めたポイントのひとつでした。

もう一つ迷っていた園があって、そちらは0歳児がない園。1歳4月入園を考えていたので、0歳児からの進級がない(=新規入園の人数枠が大きい)のは魅力的だったのですが、1歳児からの園は看護師さんが常駐する必要がないらしく、「近隣の病院と提携しています」といった案内だけでした。

アレルギー持ちの息子を預ける親としては、やはり何かあった時に医療の知識がある方が近くにいていただけるのは安心感があります。実際に保育園に通い出してからは、アレルギー症状の疑いがある時や発熱があった時に限らず、転んだ時・目にゴミが入った時など、ちょっとしたことでも保育士の先生が対応してくださっていて、とてもありがたいです!

入園前面談の具体的な内容

通常の入園前面談の内容

通常の面談の内容として通勤時間や慣らし保育の方向性(どのくらいの時間をかけたいか、など)を話し合います。

  • 勤務先から保育園までの所要時間
  • 保育希望時間(何時から何時までを希望するか)
  • 慣らし保育の方向性(職場復帰する時期、いつまでに慣らし保育を完了させたいなどあるか)
  • 緊急連絡先(連絡する順序も)
  • 提出書類の説明

園長先生も柔らかな雰囲気で話を聞いてくださいます。

慣らし保育などは全く想像がつかなかったのですが、園長先生の方から「じゃあこんな感じでどうですか?」と提案していただけたので、イメージがわきました。

アレルギーに関しての内容

ひととおりのお話をした後、園長先生から「申請書に記載いただいていますが、アレルギーについてもお話させてください」と話を振っていただきました。

いつ頃・どのような症状が出たのか、どのような対応をしているのか、などじっくりと話を聞いていただきました。

園長先生も、看護師の先生もたくさんメモをとってくださります。

私が話したのは以下の内容です。

  • アレルギーを発症した時期(離乳食を開始したとき、など)
  • アレルギーの症状(じんましんが出た・嘔吐した、など)
  • 小児科での対応(完全除去の指示があった・特に常備薬などはない、など)
  • 現在の食事(完全除去・醤油などの調味料は食べられる、など)

症状についてはスマホの写真を見せながら説明すると、理解してもらいやすかったです。

園での食事の方針(世田谷区立保育園)

息子が通っている世田谷区立保育園では、アレルギーっ子に対して

  • 1ヶ月分の献立をもとに毎月「アレルギー面談」を実施し、対応を確認する
  • 対応食は保育園全体で1種類
  • 毎日の食事は調理師さんと担任の先生で相互に確認
  • 「自分の分」と「お友達の分」の区別がつくようになるまでは別テーブルで食事

という対応をとってくださっています。

この内容については、こちらの記事で詳しく説明していますので、ご覧になってください。

地震など緊急時の対応方法

園長先生からのお話で特に印象に残っているのは、緊急時の対応もお話してくださったことです。

地震などに被災して避難が必要になった場合、誤食のないように「これこれの食材にアレルギーがあります」といったゼッケンをつけられるとのこと。

これに対して、「アレルギーがあるという個人情報ではありますが、緊急事態の場合はこんな対応をしようと思っています、よろしいですか?」と確認してくださいました。

安全面・個人情報面の両面にご配慮いただき、とても安心したことを覚えています。

アレルギーに関する書類提出の指示

この他、医師の名前で区に対してアレルギー対応を依頼する書類を提出されるよう言われ、そのフォーマットを渡されました。

かかりつけの小児科に提出すると、サラサラサラ〜っと書いてもらえる内容です。

うちは(エピペンなど)発症した際の薬を指導されていないので預薬に関する書類はありませんでしたが、そういったものがある方にはそれ用の書類があるようです。

気になることはとことん聞いて大丈夫!

入園前の面談も、入園後の先生も、みんなとことん話を聞いてくださります。

先生方もプロですし、他にもアレルギー持ちの子は何人もいるので体制はしっかりしています。

(もちろん何かあったら一大事なので、先生方もかなり気を配ってくださっている印象です)

「保育園の対応ってどうなのかな?」と心配になっている方の力になれたら嬉しいです。

心配は絶えないと思いますが、一緒に頑張りましょう!

アレルギーに関しては、あくまでもうちの息子の場合についてご紹介させていただきました。
地域によって・園によって、対応に違いがあると思いますのでご了承ください。